腎がん
腎臓という臓器は、尿を作る腎実質と作られた尿が集められる腎盂からできています。腎がんは腎実質から生じるがんです。
男性に多く年齢とともに増加します。肥満や喫煙といった生活習慣は、腎がんが発症しやすくなると言われています。また、透析治療を長期間行っている方や、フォン・ヒッペル・リンドウ病などの遺伝性疾患をお持ちの方も腎がんを発症しやすくなります。
(引用:国立がん研究センター)
検診などで腎臓に腫瘍が見つかっても、必ずしも悪性とは限りません。慌てず泌尿器科専門医の診察を受けましょう。
症状について
腎癌の初期症状として特徴的なものはなく、小さいうちに発見される腎がんは、他の病気のための検診や精密検査などで偶然発見されるものがほとんどです。
腎がんが進行すると、血尿、腰痛、疲労などの症状がでることもあります。
検査の流れ
腎臓にできた腫瘍が良性か悪性かを判断するために、画像検査(超音波検査、CT検査、MRI検査など)が必要になります。
治療について
転移のない腎がんの標準治療は手術療法です。手術療法には、腎臓と腫瘍をまとめて摘出する方法(腎摘除術)と腫瘍のみ摘出する方法(腎部分切除術)があります。腫瘍の大きさや位置、腎機能の状態、持病の有無、ご年齢など様々な要因を考慮して、いずれかの方法を選択することになります。
転移がある、もしくは手術が難しい進行した腎がんには薬物療法を用います。薬物療法には、分子標的治療、免疫療法などがあります。近年、腎がんに対する薬物治療の進歩は著しく、治療選択肢も非常に多くなってきています。