精巣上体炎
精巣上体とは精巣の上に帽子のようにくっついた臓器で、精子の通り道です。精巣で作られた精子は精巣上体を経て精管という細い管を通り尿道まで到達し、射精時に尿道から排出されます。この精子の通り道を細菌が逆行し、精管を通って精巣上体まで到達して起こるのが精巣上体炎です。
陰嚢が腫れて発熱もある場合は、恥ずかしがらずに早めに泌尿器科を受診しましょう。
症状について
・陰嚢が腫れる
・陰嚢が痛い
・発熱がある
これらが精巣上体炎の典型的な症状です。
38℃異常の高熱が出ることが多く、感染した側の陰嚢が大きく腫れるのが特徴です。
検査の流れ
問診、尿検査を行います。
その他、尿培養検査、血液検査も行います。
また、陰嚢の痛みを起こす精巣上体炎以外の病気(精巣捻転など)を調べるために超音波検査も行います。
治療について
精巣上体炎の治療は抗菌薬投与になります。
軽症であれば内服薬の治療で対応可能ですが、重症な場合は入院のうえ点滴の治療が必要になる場合もあります。